水道管から水漏れしたら?原因・応急処置・漏水調査・修理方法を現役水道屋が解説
投稿日:2026.09.04
水道管の水漏れは「水が見える」とは限りません
水道管の水漏れというと、配管から水が噴き出している状態をイメージする方が多いかもしれません。
もちろん、屋外に露出している水道管などから水が漏れていることもあります。
しかし、私たちが実際にご相談を受ける漏水では、
「水道局から漏水している可能性があると言われた」
「水道代がいつもより高くなった」
「床が濡れている」
「壁から水が染み出してきた」
「地面がいつも濡れている」
など、水が漏れている場所を直接確認できないケースも少なくありません。
住宅の給水管や給湯管は、壁の中、床下、天井裏、地中など見えない場所にも通っています。
そのため水道管の水漏れでは、まず、
「どこから水が漏れているのか」
を確認することが修理の第一歩になります。
まず確認したいのは「見える水漏れ」か「見えない漏水」か
水道管の水漏れは、大きく分けると考えやすくなります。
水漏れしている場所が見えている
屋外の露出配管や給湯器まわりなど、漏れている場所が目で確認できるケースです。
この場合は比較的原因を特定しやすく、
「配管そのものから漏れている」
「継ぎ手部分から漏れている」
「バルブ周辺から漏れている」
などを確認して修理方法を判断します。
水が勢いよく漏れている場合は、修理より先に元栓や該当する止水栓を閉めて被害を広げないことが重要です。
水漏れしている場所が見えない
少し難しいのがこちらです。
水道管は建物の見えない場所にも通っているため、
「漏水していることは分かるけれど、どこから漏れているのか分からない」
ことがあります。
この場合は、水道メーターの状態や建物の濡れ方などを確認し、必要に応じて漏水調査を行いながら原因を絞っていきます。
水道管から水漏れする主な原因
水道管から水が漏れる原因は一つではありません。
長年使用した配管の劣化や腐食、接続部分の不具合、外部からの力、凍結など、さまざまな原因があります。
配管そのものの劣化や腐食
給水管や給湯管は永久に使えるものではありません。
使用されている配管材料や施工方法、使用環境などによって状態は異なりますが、長期間使用すると腐食や劣化によって穴が開くことがあります。
実際の修理現場でも、土中に埋設されていた古い給湯管に穴が開き、漏水していたケースがあります。
配管の接続部分からの水漏れ
配管そのものではなく、継ぎ手や接続部分から漏れていることもあります。
この場合も、水漏れ箇所と周辺の配管状態を確認して、必要な部分を修理します。
凍結による水道管の破裂
冬の気温が低い日には、水道管内部の水が凍結することがあります。
凍結すると内部の水が膨張し、配管や継ぎ手が破損することがあります。
特に屋外の露出配管や風の当たりやすい場所などは注意が必要です。
凍結・破裂については別の記事で詳しく解説しています。
屋外配管は夏場に破損することもあります
水道管の破裂というと冬をイメージしやすいのですが、冬だけのトラブルではありません。
屋外に露出した塩ビ管などでは、長期間紫外線にさらされることによって劣化し、破損することがあります。
実際に私たちも夏場に屋外配管が破損したケースを経験しています。
「水道管の破裂=凍結」と決めつけず、配管の設置場所や状態を見ることが大切です。
水道管から水が漏れていたら、まず元栓を確認
水が勢いよく漏れている場合は、原因を調べるより先に被害を広げないことが重要です。
家全体の水を止める場合は、水道の元栓を閉めます。
戸建住宅では水道メーターボックスの中などに設置されていることが多く、集合住宅では玄関横のパイプスペースなどに設置されていることがあります。
ただし、建物によって場所や形状は異なります。
元栓の場所や閉め方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
元栓と止水栓は役割が違います
元栓は基本的に家全体の水を止めるものです。
一方、トイレや洗面台、キッチンなどには、その設備だけの水を止めるための止水栓が設置されていることがあります。
「家全部の水を止める必要があるのか、それとも一部分だけ止めればよいのか」
によって使い分けます。
止水栓が固くて回らない場合は、工具などを使って無理に回すと破損することがあります。
見えない水漏れは水道メーターが手掛かりになることがあります
「家の中で水を使っていないのに漏水している気がする」
という場合、水道メーターが原因を探す手掛かりになることがあります。
家の蛇口やトイレなど、水を使用する設備をすべて止めた状態で水道メーターを確認します。
それでもメーターのパイロットが動いている場合は、どこかで水が流れている可能性があります。
ただし、水道メーターだけですべての水漏れ箇所や原因が分かるわけではありません。
「メーターが動いているから○○から漏れている」
と場所まで特定できるものではないため、あくまで漏水を疑う手掛かりの一つとして考えます。
「メーターが動いていない=水漏れしていない」とは限りません
ここは、実際の現場経験からぜひ知っておいてほしいポイントです。
以前、マンションの玄関付近に水が染み出しているというご相談がありました。
水道メーターを確認しましたが、メーターは動いていませんでした。
そこで給湯管へ水圧をかけて調べたところ、圧力が低下したため、給湯管側で漏水している可能性が高いと判断しました。
その日は給湯器側の元栓を閉めて被害が広がらないようにし、その後の修理へ進めています。
このように、水道メーターは非常に重要な確認ポイントですが、それだけで漏水の有無や場所をすべて判断できるわけではありません。
給水管と給湯管では水漏れの調べ方が違うことがあります
住宅には、水を送る給水管と、給湯器などで温めたお湯を送る給湯管があります。
壁や床から水が染み出している場合、
「給水管から漏れているのか」
「給湯管から漏れているのか」
を見た目だけでは判断できないことがあります。
私たちが現場で調査するときには、給湯器側のバルブを閉めて漏水の状態が変わるか確認したり、配管へ圧力をかけて圧力低下がないか調べたりすることがあります。
ただし、これは一般の方に分からないバルブを操作してほしいという意味ではありません。
給湯器まわりには複数の配管やバルブがあります。
どれを操作すればよいか分からない場合は、無理に触らず専門業者へ相談してください。
給水管・給湯管の違いや使われている配管については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
水漏れ箇所が分からない場合は漏水調査を行います
露出配管なら目で確認できますが、壁の中や床下、地中などでは簡単に確認できません。
その場合、
水道メーターの確認や配管の状況、建物の濡れている場所などから原因を絞り、必要に応じて漏水調査を行います。
大切なのは、「濡れている場所のすぐ裏で漏れている」とは限らないことです。
漏れた水が配管や柱、床などを伝って、実際の漏水箇所とは離れた場所に出てくることがあります。
そのため、濡れている場所だけを見て配管を壊してしまうのではなく、漏水箇所をできるだけ絞ってから修理方法を判断します。
地中や床下でも水道管は漏水します
水道管は建物内部だけでなく、敷地内の地中や床下にも通っています。
そのため、
「庭の一部分だけいつも湿っている」
「床下で水の音がする」
「水道局から漏水の可能性を指摘された」
といったことから地中漏水が見つかるケースもあります。
実際に床下の土中に埋設された給水管から漏水していたケースや、屋外の地中給水管を掘削して修理したケースもあります。
水道管の水漏れは部分修理で直せることもあります
水道管から漏水したからといって、必ずすべての配管を交換するわけではありません。
漏水している場所が特定でき、その周辺の配管状態に大きな問題がなければ、傷んだ部分だけを修理できることがあります。
例えば、露出している給水管の一部分から漏れている場合などは、漏水部分を切り取って新しい配管へ交換することで対応できるケースがあります。
漏水を繰り返している場合は配管全体の交換を検討することもあります
一方で、
「以前にも別の場所を修理した」
「古い配管から何度も漏水している」
「給水管・給湯管ともに劣化している」
という場合には、部分修理を繰り返すより配管そのものを新しくした方がよいことがあります。
実際に、壁の中や土中など複数箇所で漏水を繰り返し、それまで何度も部分補修を行っていた住宅で、給水管・給湯管をまとめて新しく引き直したケースがあります。
ここで大切なのは、
「古いから全部交換」でも「漏れたところだけ直せばいい」でもない
ということです。
配管の年数だけではなく、現在の配管状態、漏水している場所、過去の漏水履歴、今後ほかの場所から漏れる可能性などを考えて、部分修理と配管交換のどちらが適しているか判断します。
水道管の種類や耐用年数、交換時期については別の記事で詳しく紹介しています。
水道管の水漏れは水道局が修理してくれる?
「道路から家まで水道管がつながっているなら、水道局が修理してくれるのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、水道管の管理・修理責任の範囲は場所によって異なり、敷地内だから必ず水道局、または必ず所有者というように単純には判断できません。
また自治体によって取り扱いが異なる場合があります。
広島・呉で水道管から漏水した場合の水道局との修理範囲については、こちらの記事で詳しく解説しています。
水道管の水漏れを放置しない方がいい理由
少量の漏水でも、そのままにしてよいとは限りません。
見えない場所で水が漏れ続けると、
床や壁など建物への影響、カビや腐食、水道料金の増加などにつながる可能性があります。
特に壁の中や床下などでは、気付かないうちに被害が広がっていることがあります。
「少し濡れているだけだから」と長期間放置せず、原因が分からない場合は早めに確認しましょう。
水漏れを放置した場合の影響についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
水道管の水漏れ修理に保険が使える場合はある?
水漏れによる被害では、加入している火災保険などの補償内容によって保険が関係する場合があります。
ただし、
「水道管が壊れたから必ず保険で修理できる」
というわけではありません。
配管そのものの修理費用と、水漏れによって建物などに発生した損害では扱いが異なる場合もあります。
契約内容や水漏れの原因によって変わるため、加入している保険の内容を確認することが大切です。
家のどこから水漏れしているか分からない場合はこちら
水漏れは水道管だけでなく、
蛇口、トイレ、キッチン、洗面台、お風呂、排水管などさまざまな場所で発生します。
「そもそも水道管から漏れているのか分からない」
という場合は、まず家の水漏れ全体をまとめた記事から確認してください。
「家の水漏れはどこから?場所別の原因と対処法を現役水道屋が解説」
広島で水道管の水漏れ・漏水にお困りの方へ
水道修理ネクストでは、広島市・呉市・東広島市・廿日市市などで、水道管の水漏れ修理、給水管・給湯管工事、漏水調査などに対応しています。
水道管の漏水では、
「どこから漏れているか分からない」
というご相談も少なくありません。
見えている水漏れであれば漏水箇所を確認し、見えない場所であれば水道メーターや配管の状態などを確認しながら原因を絞ります。
一箇所の部分修理で対応できるのか、配管全体の状態を確認した方がよいのかも含めて判断します。
水道管の修理・工事について詳しくは、水道管のサービスページをご覧ください。
※ここに「水道管の水漏れ破裂修理・工事」サービスページへの内部リンク。
まとめ|水道管の水漏れは「どこで漏れているか」を確認することから始まります
水道管の水漏れには、目で確認できるものと、壁の中・床下・地中など見えない場所で起きているものがあります。
水が勢いよく漏れている場合は、まず元栓や該当する止水栓を閉めて被害を広げないことが大切です。
一方、水漏れ箇所が分からない場合は、水道メーターなどを手掛かりにしながら漏水箇所を調べていきます。
ただし、水道メーターだけですべてを判断できるわけではありません。
給水管なのか給湯管なのか、どこで漏れているのかを調査したうえで、
部分修理で対応するのか、配管を交換するのか
を判断することが重要です。
水道管の水漏れは、見えている水だけを見るのではなく、「なぜそこに水が出ているのか」まで確認することが修理の第一歩です。
蛇口交換や水漏れなど水道トラブルや水まわりの修理、
その他おうちのお困りごとのご相談は
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