トイレのオーバーフロー管とは?役割や故障の症状・交換方法を現役水道屋が解説
投稿日:2026.07.22
トイレのオーバーフロー管とは?
トイレタンクの中には、水をためたり流したりするためのさまざまな部品があります。その中でもオーバーフロー管は、普段あまり目にすることはありませんが、トイレを安全に使用するために欠かせない重要な部品です。
名前を聞いたことがない方も多いと思いますが、タンク中央付近に立っている筒状の部品がオーバーフロー管です。
この部品が破損すると、トイレの水が止まらなくなったり、タンクから便器へ水が流れ続けたりする原因になります。
今回は、オーバーフロー管の役割や故障の症状、交換方法について現役水道屋が実際の施工写真を交えながら分かりやすく解説します。
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オーバーフロー管の役割
オーバーフロー管には大きく2つの役割があります。
タンクから水があふれるのを防ぐ
ボールタップが故障して給水が止まらなくなった場合、そのままではタンクから水があふれて床が水浸しになってしまいます。
そこでオーバーフロー管が余分な水を便器へ流し、安全に排水する役割を果たしています。
この仕組みを図で見るとわかりやすいでしょう。
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左の図のようにボールタップが正常に動作している場合は、水位は適切な高さで止まります。
一方、右の図のようにボールタップが故障して給水が止まらなくなると、水位が上昇し、オーバーフロー管の上端から管の内部へ水が流れ込みます。
流れ込んだ水はオーバーフロー管の中を通って便器へ排水されるため、タンクから水があふれるのを防ぐことができます。
フロートバルブ(フロート弁)の取り付け部分
オーバーフロー管には、フロートバルブやフロート弁が取り付けられています。
レバーを回すとチェーンが引っ張られ、排水口が開いて水が流れる仕組みです。
オーバーフロー管が故障するとどうなる?
オーバーフロー管が故障すると、次のような症状が現れることがあります。
- トイレの水が止まらない
- 便器へチョロチョロ水が流れ続ける
- タンク内の水位が上がらない
- レバーを回しても流れが悪い
- タンクの中で水漏れしている
特に便器へ水が流れ続ける症状は、水道代が高くなる原因にもなるため早めの修理がおすすめです。
オーバーフロー管はなぜ折れるの?
オーバーフロー管は樹脂製のため、長年使用すると経年劣化によって割れたり折れたりすることがあります。
特に多いのが根元から折れてしまうケースです。
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長年水に浸かっているため、見た目以上に劣化が進んでいることがあります。
少し力が加わっただけで突然折れてしまうことも珍しくありません。
現場ワンポイント
私たちが修理に伺う現場では、ボールタップ交換やフロートバルブ交換の作業中に、経年劣化したオーバーフロー管が折れてしまうケースを何度も経験しています。
古いトイレでは樹脂がもろくなっているため、少し手が当たっただけでも破損することがあります。
また、「接着剤で直せませんか?」とご相談を受けることもありますが、一度折れたオーバーフロー管は強度が戻らず再び破損する可能性が高いため、基本的には交換をおすすめしています。
オーバーフロー管の交換方法
オーバーフロー管は機種によって交換方法が異なります。
古いトイレではオーバーフロー管単体ではなく、排水弁部ごとの交換になるケースがほとんどです。
今回の施工事例も排水弁部一式を交換しました。
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交換するためには、
- 止水栓を閉める
- タンク内の水を抜く
- タンクを便器から取り外す
- 排水弁部を交換する
- タンクを元通り組み立てる
という作業が必要になります。
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DIYで交換できる?
DIYが得意な方なら交換できる場合もありますが、あまりおすすめはしていません。
理由は、
- タンクを取り外す必要がある
- タンクを固定するボルトのパッキン交換も必要になる場合がある
- 組み付けを間違えると水漏れにつながる
ためです。
特に20年以上使用しているトイレでは、ほかの部品も劣化していることが多いため、一緒に交換した方が結果的に長持ちするケースが多くあります。
施工事例|オーバーフロー管(排水弁部)の交換
今回ご依頼いただいたトイレでは、オーバーフロー管が根元から折れてしまっていました。
そのため、排水弁部一式を新しい部品へ交換しました。
交換前
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交換後
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交換後は正常な水位まで給水され、水漏れも解消しました。
よくある質問
オーバーフロー管だけ交換できますか?
機種によって異なります。
古いトイレでは排水弁部ごとの交換になることが多くあります。
接着剤で直せますか?
一時的に補修できる場合もありますが、耐久性が低いためおすすめできません。
オーバーフロー管が折れると使えますか?
水漏れの程度によりますが、ほとんどの場合使えません。そのまま使用すると便器へ水が流れ続けたり、水道代が高くなる原因になります。
できるだけ早めに修理しましょう。
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