コラム

トイレの水が止まらない!まず何をすればいい?現役水道屋が原因と対処法を解説

トイレの水が突然止まらなくなると、「このままずっと水が流れ続けるのでは?」と慌ててしまう方も多いと思います。

実際、私たちが修理現場へ伺った時にも、

「急にトイレの水が止まらなくなった」

「便器の中にずっと水が流れている」

「タンクの中から水の音が止まらない」

というご相談はよくあります。

トイレの水が止まらない原因はいくつかありますが、まず大切なのは原因を探すことよりも、流れ続けている水を止めることです。

今回は、現役の水道修理技術者として実際の修理現場で経験してきたことをもとに、トイレの水が止まらない時にまず何をすればいいのか、そして考えられる原因について分かりやすく解説します。

 

トイレの水が止まらない時は、まず止水栓を閉める

トイレの水が止まらなくなった時、まず確認してほしいのがトイレの止水栓です。

止水栓とは、トイレへ送られている水を止めるための栓です。

多くのトイレでは、トイレタンクの横や下付近に給水管があり、その途中に止水栓が付いています。

この止水栓を閉めることで、トイレタンクへの給水を止めることができます。

水が流れ続けている状態で原因を確認しようとすると、その間も水は流れ続けます。

まずは止水栓を閉めて給水を止め、それから落ち着いて状況を確認してください。

 

実際には「止水栓を触ったことがない」という方が多いです

現場でお客様とお話をしていると、

「止水栓がどこにあるか分からない」

「今まで一度も触ったことがない」

「どうやって閉めるのか分からない」

という方は本当に多いです。

考えてみれば当然で、普段トイレを使用する時に止水栓を操作することはほとんどありません。

そのため、いざトイレの水が止まらなくなった時に初めて止水栓を探す方も少なくありません。

私たちが実際の修理現場でよく見るのが、長年一度も操作されていない古い止水栓です。

こうした止水栓は、経年劣化やサビなどによって固くなり、簡単には回らなくなっていることがあります。

「水を止めたいのに止水栓が回らない」

という状態になると、お客様もかなり慌ててしまいます。

 

古い止水栓を工具で無理に回すのは注意してください

止水栓が手で回らないからといって、工具を使って強い力で無理に回すのは注意が必要です。

特に古いトイレでは、止水栓だけでなく給水管自体も経年劣化していることがあります。

固着した止水栓を工具で無理に回したことで、止水栓や給水管を破損させてしまう可能性があります。

トイレタンク内部の水漏れだけだったものが、給水管からの水漏れまで起こしてしまうと、状況がさらに悪化してしまいます。

実際の現場でも、古い止水栓や給水管を見ると「これは無理に触らない方がいい」と判断することがあります。

止水栓が固くて動かない場合は、無理に力をかけないでください。

 

止水栓が閉まらない時は水道の元栓を閉める

トイレの止水栓が固くて閉められず、水が大量に流れ続けている場合は、家全体の水道の元栓を閉める方法があります。

水道の元栓は、多くの場合、水道メーター付近にあります。

戸建住宅では敷地内のメーターボックス、マンションやアパートでは玄関横のパイプスペースなどに設置されていることがあります。

元栓を閉めると家全体の水が止まるため、トイレだけでなくキッチンや洗面、浴室などの水も使用できなくなります。

しかし、トイレの水が大量に流れ続けていて止水栓も閉められない場合には、被害を広げないための応急処置になります。

関連記事▶「水漏れ・トイレつまりで慌てない!現役水道屋が教える応急処置」

「水が止まらなくなった時は止水栓 | 止水栓の場所と止め方を解説」

 

トイレの水が止まらない原因はタンク内部にあることが多い

トイレの水が止まらない場合、タンク式のトイレではタンク内部の部品に不具合が起きていることがあります。

トイレタンクの中には、水をためたり、止めたり、便器へ流したりするための複数の部品が入っています。

普段は見ることのない部分ですが、これらの部品は毎日水の中で使用されています。

長年使用していると部品が劣化し、水が止まらなくなることがあります。

 

フロートバルブの劣化やズレ

フロートバルブとは、トイレタンクの底にあるゴム製などの部品で、タンクにためた水を便器へ流したり止めたりする役割があります。

トイレのレバーを回すとフロートバルブが持ち上がり、タンクの水が便器へ流れます。

その後、フロートバルブが元の位置へ戻ることで排水口をふさぎ、再びタンクに水がたまります。

しかし、フロートバルブが劣化して変形していたり、正しい位置に戻らなかったりすると、タンクの水が便器へ流れ続けることがあります。

長年使用したトイレでは、フロートバルブのゴムが劣化していることもあります。

関連記事▶「トイレからチョロチョロ水が流れる原因は?放置すると水道代が高額になることも!」

 

ボールタップの故障

ボールタップは、トイレタンクの中へ水を入れたり止めたりするための部品です。

タンク内の水位が下がると給水を始め、水が一定の高さまでたまると給水を止めます。

このボールタップが故障すると、水が十分にたまっているのに給水が止まらず、タンク内へ水が入り続けることがあります。

私たちが実際の修理現場で見る症状の一つです。

フロートバルブとボールタップは、同じトイレタンクの中で同じ期間使用されていることが多いため、使用年数や部品の状態によっては両方の劣化が進んでいる場合もあります。

そのため、現場で部品の状態を確認したうえで、フロートバルブとボールタップの同時交換をご提案することもあります。

 

オーバーフロー管が折れている

トイレタンクの中には、オーバーフロー管と呼ばれる筒状の部品があります。

これは、タンク内の水位が異常に高くなった時に、水を便器側へ逃がす役割があります。

古いトイレでは、このオーバーフロー管が経年劣化によって根元から折れることがあります。

私たちが現場で実際に見ることがある故障です。

オーバーフロー管が根元から折れると、タンクに水をためようとしても水が便器側へ流れ続けてしまいます。

この場合、チョロチョロとした水漏れではなく、かなりの量の水が流れ続けることもあります。

お客様から、

「急にトイレの水が止まらなくなった」

と連絡をいただき、現場でタンクを確認するとオーバーフロー管が折れていたというケースもあります。

 

レバーや鎖が引っ掛かっている

トイレのレバーとフロートバルブは、鎖などでつながっています。

レバーを回すと鎖がフロートバルブを持ち上げ、水が便器へ流れる仕組みです。

この鎖がタンク内部の部品に引っ掛かったり、絡まったりすると、フロートバルブが元の位置へ戻らなくなることがあります。

するとタンクの排水口が開いたままになり、水が流れ続けます。

レバーを回した後から急に水が止まらなくなった場合は、レバーや鎖の動きに問題が起きている可能性もあります。

ただし、タンク内部の部品を無理に動かしたり、古い部品を強く引っ張ったりすると破損することがあります。

原因が分からない場合は、無理に触らない方が安心です。

「少し水が流れる」と「水が止まらない」は症状が違います

お客様からのご相談では、

「トイレの水が止まらない」

という言葉でも、実際の症状はさまざまです。

便器の中へチョロチョロと少量の水が流れ続けている場合もあれば、タンクへ勢いよく給水され続け、大量の水が流れている場合もあります。

チョロチョロとした水漏れは、フロートバルブやボールタップなどの経年劣化によって起きることがあります。

一方で、オーバーフロー管の破損や部品の大きな不具合では、急に大量の水が流れ続ける場合があります。

症状によって考えられる原因や緊急性が違うため、「どこから、どのくらいの水が流れているのか」を確認することが大切です。

関連記事▶「トイレからチョロチョロ水が流れる原因は?放置すると水道代が高額になることも!」

 

トイレの水漏れが原因で水道局から指摘されることもあります

トイレタンク内部の水漏れは、気付かないまま長期間続いていることがあります。

特に少量の水が便器へ流れ続けている場合、普段トイレを使用していると意外と気付きにくいものです。

実際に私たちのところへも、

「水道局の検針員さんから漏水の可能性を指摘された」

「水道料金が急に高くなった」

という相談があります。

現場で漏水調査を行い、確認していくと、原因がトイレタンク内部の水漏れだったというケースもあります。

少量だから大丈夫と思っていても、24時間水が流れ続ければ使用水量は増えていきます。

トイレを使用していないのに便器へ水が流れている、水の音が止まらないという場合は、一度確認することをおすすめします。

関連記事▶「水道料金が急に高くなった!まず確認したい5つのポイント」

 

古いトイレでは部品が廃番になっていることもあります

トイレの水が止まらないからといって、すぐにトイレ本体を交換しなければならないわけではありません。

部品交換で修理できるケースもあります。

ただし、長年使用している古いトイレでは、メーカーの補修部品がすでに廃番になっていることがあります。

また、一つの部品を修理しても、別の部品が経年劣化している場合もあります。

私たちは現場でトイレの年式や部品の状態を確認し、修理できるのか、今後のことを考えるとトイレ交換を検討した方がいいのかをお客様へ説明しています。

修理と交換のどちらがいいかは、トイレの使用年数や故障している部品、今後どのくらい使用する予定なのかによって変わります。

関連記事▶「トイレの交換時期はいつ?現役水道屋が教える寿命の目安」

 

トイレの水が止まらない時は無理に触らず、まず水を止めてください

トイレの水が止まらなくなった時に、まずやってほしいのは水を止めることです。

トイレの止水栓が閉められる場合は、止水栓を閉めてください。

止水栓が固くて動かない場合は、工具などで無理に回さないでください。

大量の水が流れ続けている場合は、水道メーター付近の元栓を閉めることで家全体の水を止めることができます。

そのうえで、トイレタンク内部の部品に不具合がないか確認します。

トイレの水が止まらない原因には、フロートバルブ、ボールタップ、オーバーフロー管、レバーや鎖など、さまざまな部品が関係しています。

現役水道屋としてお伝えしたいのは、古い止水栓やタンク内部の部品を無理に動かさないことです。

最初はトイレタンク内部だけの故障だったものが、無理に触ったことで別の部品まで破損してしまうことがあります。

 

水道修理ネクストでは、広島市・呉市・廿日市市・東広島市などで、トイレの水が止まらない、便器へ水が流れ続ける、タンクの水の音が止まらないといったトイレ修理のご相談に対応しています。

「止水栓が固くて閉められない」

「急に大量の水が流れ始めた」

「原因が分からない」

という場合は、無理に触らずご相談ください。

実際の症状とトイレの状態を確認し、修理方法を分かりやすくご説明します。

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