コラム

介護でトイレまで行けないときはどうする?自宅でできる4つのトイレ対策を現役水道屋が解説

介護で「トイレまで行くこと」が難しくなったら

年齢を重ねたり、病気やケガなどをきっかけに足腰が弱くなったりすると、それまで当たり前にできていた「トイレまで歩く」ということ自体が大きな負担になることがあります。

寝室からトイレまで距離がある。

夜中に一人で歩くのが危ない。

立ち上がったり座ったりするのに介助が必要になった。

このような状況になると、ご本人だけでなく、介助するご家族にとっても毎日の排泄が大きな負担になってきます。

水道修理ネクストではこれまで「介護とトイレ」についていくつかの記事を書いてきましたが、今回はさらに一歩進めて、トイレまで行くこと自体が難しくなった場合にどんな選択肢があるのかを考えてみたいと思います。

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自宅介護のトイレ対策にはいくつかの方法があります

介護が必要になったからといって、すぐに大掛かりなトイレ工事をする必要があるとは限りません。

身体の状態や家の間取り、介護するご家族の状況によって適した方法は変わります。

代表的な方法としては、次の4つがあります。

  • 今あるトイレまで介助して移動する
  • ベッドの近くにポータブルトイレを置く
  • 寝室の近くに一般的な水洗トイレを新しく作る
  • ベッドサイド水洗トイレを設置する

それぞれにメリットとデメリットがあります。

大切なのは、「どれが一番新しいか」ではなく、本人と介護する人の両方にとって無理のない方法を選ぶことだと思います。

① 今あるトイレまで介助して移動する

本人がある程度歩ける場合は、手すりや歩行器などを使いながら今あるトイレまで移動する方法があります。

これまで使ってきたトイレをそのまま利用できるため、本人にとっても生活習慣を大きく変えずに済むメリットがあります。

また、トイレに

  • 手すりを取り付ける
  • 出入口の段差をなくす
  • ドアを開けやすくする
  • 便器の横に介助スペースを確保する

などのリフォームを行うことで、使いやすくできる場合もあります。

一方で問題になるのが、寝室からトイレまでの移動です。

特に夜間は、眠気がある状態で歩くため転倒の危険も高くなります。

介助する家族が毎回起きてトイレまで付き添わなければならない場合は、介護する側の負担も少しずつ大きくなっていきます。

② ポータブルトイレをベッドの近くに置く

寝室からトイレまで移動することが難しくなった場合によく使われるのが、ポータブルトイレです。

ベッドの近くに置けるため、移動距離を大幅に短くできます。

大掛かりな工事も必要ないため、比較的取り入れやすい方法です。

一方で、ポータブルトイレには排泄物の処理という問題があります。

使用するたびに家族などが処理しなければならないため、介護する側に負担がかかります。

臭いや衛生面が気になるご家庭もあります。

本人にとっても、

「家族に毎回処理してもらうのが申し訳ない」

と感じる方がいるかもしれません。

排泄は非常にプライベートなことなので、単純に「近くにあれば便利」というだけではなく、こうした気持ちの部分も考える必要があります。

③ 寝室の近くに一般的な水洗トイレを新設する

家の間取りに余裕があれば、寝室の近くに新しいトイレを作る方法もあります。

一般的な水洗トイレなので、使用後は通常通り水を流すことができ、ポータブルトイレのように排泄物を毎回処理する必要がありません。

本人がある程度移動できる状態であれば、かなり使いやすい方法です。

ただし、新しくトイレを作るためには、

  • 給水管
  • 排水管
  • 電源
  • 壁や床
  • トイレを設置するスペース

などが必要になります。

特に排水管はどこにでも簡単に設置できるわけではありません。

既存の排水管まで適切な勾配を確保できるか、床下に配管スペースがあるかなど、建物の状況によって工事内容が大きく変わります。

そのため、「寝室の横にトイレを作りたい」と思っても、家によっては大掛かりな工事になることがあります。

④ ベッドサイド水洗トイレという選択肢もある

もう一つの方法が、ベッドサイド水洗トイレです。

名前の通り、ベッドの近くで使用することを想定した水洗式のトイレです。

ポータブルトイレとの大きな違いは、使用後の排泄物を人が毎回処理するのではなく、水洗トイレとして排水できることです。

「トイレまで歩くのは難しい」

「でもポータブルトイレの後始末を家族にしてもらうことには抵抗がある」

このような場合に検討できる選択肢の一つです。

ベッドサイド水洗トイレは「介護する人のため」だけではありません

この商品について考えるとき、どうしても

「家族の排泄処理が楽になる」

という点に目が向きがちです。

もちろん、それも大きなメリットです。

ただ、私たちはそれ以上に、介護される本人にとってどうなのかを考えることが大切だと思っています。

自分で排泄して、自分で水を流す。

元気なときには当たり前だった行動ですが、介護が必要になると、その当たり前のことが少しずつ難しくなっていきます。

家族に排泄物を処理してもらうことに抵抗を感じる方もいるでしょう。

できるだけ自分のことは自分でしたいと思う方もいるでしょう。

ベッドのすぐ近くであっても、自分でトイレを使い、水を流すことができる。

それは単なる「便利な設備」というだけではなく、排泄の自立や本人の尊厳を支える設備として考えることもできると思います。

ベッドサイド水洗トイレならどの家でも設置できるわけではありません

ここは水道屋として特にお伝えしておきたいところです。

「ベッドの横に置くだけのトイレ」と思われるかもしれませんが、水洗トイレなので設置には工事が必要です。

建物の状況によって、

  • 排水管をどこへ接続するか
  • 給水をどこから取るか
  • 電源を確保できるか
  • 配管を通せる場所があるか
  • ベッド周辺に必要なスペースが取れるか

などを確認します。

そのため、商品だけを購入すれば簡単に使えるというものではありません。

実際に設置できるかどうかは、現地を確認して判断する必要があります。

一般的なトイレ新設とベッドサイド水洗トイレ、どちらがいい?

これは家の状況と本人の身体状態によって大きく変わります。

例えば、寝室のすぐ隣に十分なスペースがあり、そこまで本人が移動できるのであれば、一般的なトイレを新設する方法が向いていることもあります。

一方で、数メートルの移動そのものが大きな負担になる場合は、ベッドの近くで使用できる設備を検討する意味があります。

つまり、

「ベッドサイド水洗トイレだから一番いい」

というわけではありません。

今あるトイレを使いやすくするだけで十分なご家庭もあれば、ポータブルトイレが最も現実的な場合もあります。

反対に、将来的な介護まで考えると、寝室の近くに水洗トイレを設けることが大きな助けになるご家庭もあります。

トイレの介護は本人と家族の両方から考えることが大切

介護のトイレ問題というと、どうしても

「どうやって介助するか」

「どうやって排泄物を処理するか」

という介護する側からの視点になりやすいと思います。

しかし、実際にトイレを使う本人にも、

「できるだけ自分で行きたい」

「家族に迷惑をかけたくない」

「排泄しているところを見られたくない」

「後始末までお願いするのは申し訳ない」

といった気持ちがあるかもしれません。

介護する家族が無理をし続ければ、介護そのものを続けることが難しくなることもあります。

反対に、家族の負担を減らすことだけを優先して、本人の気持ちを置き去りにするのも違うと思います。

本人の尊厳をできるだけ守りながら、介護する家族の負担も減らす。

トイレの環境を考えるときは、この両方を考えることが大切です。

早い段階で住まいを見直しておくことも大切です

介護が本格的に必要になってから、

「トイレが遠すぎる」

「車いすでは入れない」

「手すりを付ける場所がない」

「寝室の近くにトイレを作りたいけれど配管できない」

と気付くこともあります。

身体がまだ元気な段階から、

  • 寝室からトイレまでの距離
  • 廊下の幅
  • トイレ入口の段差
  • 手すりを取り付けられる場所
  • 車いすで方向転換できるスペース
  • 将来トイレを増設できそうな場所

などを確認しておくと、将来の選択肢を増やすことができます。

トイレだけを見るのではなく、寝室からトイレまでの動線を含めて考えることがポイントです。

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水道屋だからできる介護トイレの提案もあります

介護用品については、ケアマネジャーや福祉用具の専門家へ相談することが大切です。

一方で、水洗トイレを新しく設置するとなると、

  • 給水
  • 排水
  • 電気
  • 便器の設置
  • 建物の構造

といった住宅設備の知識も必要になります。

水道修理ネクストでは、水道設備の現場経験だけでなく、福祉用具専門相談員や福祉住環境コーディネーター2級の知識も生かしながら、介護する方・される方の両方からトイレ環境を考えることを大切にしています。

「今あるトイレを使いやすくした方がいいのか」

「寝室の近くにトイレを作れるのか」

「ポータブルトイレ以外の方法はあるのか」

といった段階からでも構いません。

ベッドサイド水洗トイレという方法も知っておいてください

介護でトイレまで行くことが難しくなった場合、選択肢はポータブルトイレだけではありません。

今あるトイレを使いやすくする方法もありますし、新しくトイレを設ける方法もあります。

そして、その中の一つとしてベッドサイド水洗トイレという設備もあります。

大切なのは、商品から考えるのではなく、

「本人はどこまで自分でできるのか」

「家族はどのくらい介助できるのか」

「これから身体の状態が変わったときにも使いやすいか」

という生活から考えることです。

水道修理ネクストでは、トイレ修理だけでなく、トイレ交換や介護を考えた水回りのご相談にも対応しています。

広島市・呉市・廿日市市・東広島市などで、介護に伴うトイレ環境についてお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

商品紹介 | TOTO ベッドサイド水洗トイレ|寝室のそばに水洗トイレを設置するという選択肢

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