トイレの臭い対策 | トイレのアンモニア臭軽減法その1
前回のコラムでトイレの臭いの原因などについて書きました。
その軽減方法についてもチャットGPTの解答を載せさせていただきました。
ですがやはりもっと具体的なトイレの臭いを抑える方法がみなさん知りたいと思います。
今回は水道設備屋としての経験からより具体的なトイレの臭い軽減方法についてご紹介させてもらおうと思います。
費用がかからない日頃のお手入れ方法から費用はかかるけれど効果の大きいトイレリフォームまで、思いつくままに書きますので参考にしていただければと思います。
トイレの臭い撃退法 | アンモニア臭対策
こまめなお掃除
トイレの臭い対策として一番に思いつくのがこまめなお掃除です。
「そんなのわかってるわよっ!」って声が聞こえてきそうですが、日頃お掃除をされている方もよく見落としているポイントをご紹介したいと思います。
便座の設置面のお掃除
前回のコラムでも書きましたが、便座の設置面はとても汚れが溜まりやすく最もアンモニア臭の要因となる箇所と言っても過言ではないと思います。
便座にはウォシュレット、暖房便座、普通便座と種類がありますが、最もここに汚れが溜まりやすいのはウォシュレットだと思います。
これは便座に座ってウォシュレットを使った際にお尻に当たったお水の跳ね返りなどが便座と便器の隙間に入り込んでしまうことがあるからです。
ですが便座と便器の隙間のお掃除ってできるの?と思われた方もいると思いますが、最近の温水洗浄便座は多くのメーカーのものが簡単に取り外して拭き掃除ができるようになっているんです。
このやり方を知らなくて便座を外してまでお掃除したことはないって方が意外と多いので、その方法をご紹介します。
ほとんどのメーカーが便器に向かって温水洗浄便座の右手奥の方に着脱スイッチというものを備えています。
この着脱スイッチを押したまま便座を手前に引くとスライドして取り外しができます。
その状態で便座の裏側と便器についた汚れを拭き取ってください。
注意点としては取り外し前に電源をコンセントから抜いておくことと、給水ホースはつながったままですので手前に引っ張りすぎないことです。
拭き掃除ができる程度までスライドさせて、便器手前に便座を乗せておく感じがいいと思います。
拭き掃除が終わったら今度は着脱スイッチは押さずに便座をスライドさせて下の位置に戻せば完了です。
この時に「カチッ」と音がするまで戻して手前に弾いても動かないことを確認してください。
古い温水洗浄便座や暖房便座、普通便座にはこの着脱スイッチがないものがあります。
その場合は便座の根本(タンクに近い方)の便器の下を見てもらうとプラスチック製の大きなネジがあって、そこにナットを締め付けて便座が取り付けられています。
このナットを外せば便座を上に持ち上げて取り外すことができます。
ただこの方法を行う場合は無理に力任せにナットを回さないようにしてください。
設置から年数が経過しているとかなり硬くなっていて無理に回そうとするとプラスチックのネジが破損してしまうことがあります。
便器ふち裏や便器内のお掃除
便器のふち裏や便器内は日頃からこまめにお掃除されている方も多いと思います。
ここの汚れで臭いの原因になるのは尿石です。
尿石とはおしっこに含まれる成分が便器などに固着してこびりついてしまうのもです。
一度こびりついてしまうと除去するのはかなり困難ですので、そう言った場合は尿石除去専用剤などを使用します。
ホームセンターなどで販売しているものは私たちが使用する業務用のものに比べると安全のために効果が弱くなっていますが、うまく使用してお掃除に役立ててください。
固まった尿石はちょっと擦ったくらいでは落ちませんので、尿石除去剤をかける際に便器の汚れている部分にトイレットペーパーを置いてそのトイレットペーパーに除去剤を染み込ませてしばらくそのまま置いて尿石を徐々に溶かしていくと良いでしょう。
床や壁のお掃除
アンモニア臭の原因となる物質は目に見えなくても床や壁に飛び散っています。ですのでトイレ掃除の際には床のクッションフロアや壁のクロスなども拭き掃除をしてあげると良いでしょう。
また、床と便器の設置面の隙間からこぼれたおしっこが便器下に入り込んだりしているときは便器を一度取り外さないとお掃除できません。
ですがこれはみなさんがご自分で行うのはむづかしいと思います。
ここまでトイレのお掃除によるトイレの匂いの軽減方法を書きましたが、思ったよりも長くなってしまいましたのでその他の方法についてはまた次回のコラムで書きたいと思います。
今回ご紹介した方法の中でも特に便座を取り外してのお掃除はこれまでしていなかった方は是非やってみてください。