コラム

水回りと造園について

戸建て住宅でお庭がある場合にお庭に木を植えたり庭石を置いたりすると思います。

今回はそんなお庭と水回りについて、この仕事をしていて感じたことを書きたいと思います。

 

 

植木と排水ますや排水管について

 

お庭に植木を植えられている方も多いと思います。

特にご高齢の方のお宅に行くとかなり立派な植木が植えられているのを拝見することもあります。

風情があってとても素敵だと思います。

ですが時にこの植木が水回りのトラブルの原因になっていることがあります。

この植木に起因する水回りトラブルで最も多いのが排水詰まりです。

これまでの経験からよくある植木に起因する排水詰まりの現象をご紹介します。

 

植木の根が排水管や排水ますに入り込んで詰まらせる

植木の根は私たちが思っている以上に生命力が強く、地中の目に見えない所でぐんぐんと伸びています。

水分や栄養素を求める木の根は時にはコンクリートの排水ますを割ってその中に侵入したり、排水管のつなぎ目をこじ開けて排水管内部に侵入します。

ますや排水管内部に侵入すいた木の根はさらに成長してますや排水管の内部を木の根で一杯にしてしまいます。

木の根でいっぱいになったますや排水管ではその木の根にトイレットペーパーや汚物が引っかかって襲の流れを完全に止めてしまうこともしばしばです。

排水管内の手の届かない深部にまで伸びた根は取り除くのも厄介です。

高圧洗浄などをしながら徐々に汚水を抜き、残った木の根を除去してやらなければなりません。

 

植木の根が排水管や排水ますに入り込んで水漏れさせる

つまりと同様に発生するトラブルで多いのが排水の水漏れです。

排水管や排水ますに木の根が入り込むということはそれらにひび割れなどができているということです。

木の根によってひび割れた排水管やますは自然に復旧することはありません。

そこから汚水が外部に漏れ出てしまいます。

特に多いのはコンクリート製の排水ますに木の根が入りこみ、その時にできたコンクリートのひび割れがどんどん広がってそこから汚水が外部に漏れ出てしまうトラブルです。

宅地が道路から高くなっている住宅などでは道路側の石垣などから水が滲み出ていて気付くことが多いです。

またますの周りの紙面の土が流されて地面が陥没したりすることもあります。

 

特に注意が必要な植木

私は植木屋さんではないので植木についての詳しいことはわかりませんが、水道屋としてこれらのトラブルに対応していてその原因になっている植木で特に多いと感じるのがゴールドクレストという樹木です。

この樹木は成長が早く木の根もどんどん伸びてきます。

過去には隣のお宅の庭のゴールドクレストの根がますに入り込んでいたこともありました。

できればゴールドクレストは排水ますの近くには植えないほうがいいように思います。

 

木の根による排水詰まり

 

 

庭石と水道管

植木以外に注意が必要なのが庭石です。

庭石はかなり大きく重量のあるものも多く時にこれが原因で水回りのトラブルが起こることがあります。

特に注意してほしいのが水道管の上に庭石を置かないということです。

石の重量で水道管が潰れたり、破損して水漏れしたりすることがあります。

修理するにも重たい庭石の下の水道管を修理するのは非常に困難です。

場合によっては専門業者さんにお願いして庭石を撤去してもらってから修理しなければならないこともあります。

庭石を撤去するには重機などが必要なこともあり、かなりの費用がかかることもしばしばです。

 

 

 

このように植木や石が原因で水回りのトラブルになることもありますので、お庭を作る際には水回りとの兼ね合いにも十分に注意して行ってくださいね。

最後になりましたが、春先から夏にかけてのこれからのシーズンはいちばん木の根による排水詰まりのトラブルが多い季節です。

みなさんも気をつけてくださいね。

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