コラム

悪徳水道修理業者にご注意ください | その2

前回に引き続き悪徳水道修理業者に関する注意喚起の投稿になります。

前回のコラムをお読みで無い方は

悪徳水道修理業者にご注意ください | その1

こちらを先にお読みいただけると幸いです。

 

前回は悪徳水道修理業者の窓口となっているサイト運営業者やそこから派遣される下請け業者といった仕組みについて書きました。

続きとなる今回はそういった悪徳水道修理業者のサイト(ホームページ)にはどんな特徴があるのかをみなさんと共有することによって、そういった悪徳水道修理業者の被害に合う方の減少にお役に立てればと思います。

 

悪徳水道修理業者のサイト(ホームページ)の特徴

 

今回のコラムの元となっている2021年5月31日の中国新聞の記事によると、同様のトラブルは広島県、愛知県兵庫県などで相次いでいるそうです。

4月には男女23人が損害賠償を求める訴訟を起こしています。

広島弁護団によると広島と愛知ではサイトの運営会社は違うものの、そのサイトに歌われている文言やサイトの構成などが似ているそうです。

悪徳水道修理業者を紹介するサイトのどのような共通点があるのか新聞記事を元に私も手元のスマホで検索しながらご紹介したいと思います。

 

悪徳サイトに共通する文言

 

記事中に記載されている共通点は以下のようなものです。

  • 水のトラブル即解決
  • 最短訪問10分
  • 年間実績2万3500件以上

私もスマホで確認してみるとこのような文言を使った複数のサイトがありましたが、どれもよく見かける感じのものだと思います。

これらの文言自体に特別問題があるようには見えませんが、複数のサイトで同じようなことが書かれていて非常に似通っているのが特徴です。

 

ここからは私自身が実際にスマホで検索してみて感じたこれらのサイトの特徴を書きたいと思います。

  • とにかく安い料金表示
  • 最寄りのスタッフがお伺いします
  • 実際の従業員と思われる人物の画像がない
  • 水道局指定業者の表示がない

などです。

順に説明します。

 

とにかく安い料金表示

実際に見かけた料金表示で最安値は

・99円〜

でした。

普通に考えて現実的な料金ではないと思います。

 

最寄りのスタッフがお伺いします

この「最寄りの」や「お近くの」といった表示はとても多いです。

逆に言うとその最寄りというのがどこなのか?営業所の住所などの記載がされていません。

これは前回も書きましたが、全国で下請け業者に仕事を割り振りするだけの業態なのでサイト側もどこからスタッフが向かうのかわかっていません。

そのスタッフにしても実際に営業者や店舗を構えているものはほとんどいないので住所を表記できないのだと思います。

また、この住所の表記がないというのは何かあった時に責任の所在がわからずお客様にとって不利益にしかならないと思います。

サイトの一番下のあたりに小さく運営会社の概要へのリンクがある場合がありますが、新聞記事にあったようにこれらの運営会社の住所などもかなり怪しいものです。

 

水道局指定業者の表示がない

これも多くのサイトで見かけました。

水道修理というのは本来水道局指定業者でないとできないことになっています。

ですがこれらのサイトの場合は様々な下請け業者に仕事を振り分けるだけですので、指定業者でないことがほとんどです。

また、先日私自身お客様からご相談を受けたのですが、サイトには水道局指定業者と謳っているのに実際に修理に来た業者は指定業者ではなく、修理後に水道局に提出する書類がもらえなかったということがありました。

 

 

悪徳水道修理業者に引っかからないために

 

上記のようなことを踏まえて、ぜひ皆さんにはこういった悪徳水道修理業者に引っかからないように注意していただきたいと思います。

 

そのために具体的にどのように気をつければいいのか、私なりに考えたことをお知らせして結びとしたいと思います。

 

ネット検索で業者を探す場合はホームページをきちんと見て判断する

ネットで検索した際に出てくる広告欄(ページの上下に三社づつくらい表示される広告と書かれているもの)はほとんどの場合、広告ように作られたランディングページと呼ばれるものです。

これは有料広告を使用する際に、より上位に表示されやすいように各社がネット広告用に作っているページです。

比較的簡単に作れるのですが、反面内容が乏しいです。

普通の会社であればこのランディングページ以外に正式なホームページを持っているはずで、そこへのリンクが貼られていると思います。

面倒なようでもリンク先のホームページにいってその会社についてよく見てから電話をするようにしましょう。

 

ネット検索の場合は広告以外のところも見ましょう

ネット検索で業者を探すとどうしても「広告」と表示されたものが最初に出てきます。

ついつい一番上に出ているところに電話してしまいそうになりますが、ちょっと画面を下にスクロールして広告と表示されていないところも見てみましょう。

特にGoogleの場合はGoogleビジネスといってGoogleに店舗確認などを行なった上で登録店舗が表示される場所があります。

このGoogleによる店舗確認も完璧ではありませんが(実際には店舗がなくても郵便物が受け取れたりすると確認とみなされることがあります)刻々だけを見るのではなく、併せてみて判断するようにしましょう。

ついでにGoogleストリートビューなどで店舗住所地をみてみると、店舗の雰囲気などもみられて一つの判断材料になると思います。

 

水道局のホームページも活用しましょう

各市町村の水道局のホームページでは水道局指定業者の一覧などがみられるようになっています。

これをみてネット検索で出てきた業者が水道局指定業者なのかどうか確認してみてください。

 

特にご高齢者の方には日頃からご家族がお声がけを

悪徳水道修理業者の被害にあわれる方に圧倒的に多いのはご高齢の方です。

こういった業者は修理に伺った先で相手を見てより高額請求をしてきたりします。

急な水回りのトラブルが発生すると慌ててしまって十分に吟味して業者を探せないことがあります。

日頃からご高齢者の方にはご家族や周りの人がこういったお話をして注意してあげてください。

 

最後に一つ注意点です。

ネットで業者を検索しているときによく見かける

おすすめ水道業者ランキング

のようなランキング紹介サイトですが、私が知る限りその多くが自作自演のランキングサイトです。

自社に仕事の依頼を呼び込みたい会社がランキングサイトを作成し、自社をランキング一位にしているものが本当に多いです。

これを鵜呑みにするのではなく、上記のような確認作業を行なってからご依頼のお電話をされることをお勧めします。

 

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